道場案内
神刀流 入間神刀館の紹介
神刀流入間神刀館は昭和39年5月、館長 関地一丸が埼玉県入間郡福岡町(現ふじみ野市)において、神刀流剣武道ならびに居合道の稽古を始め、神刀館本部認可の下に設立されました。当時の公民館長・教育委員会等の協力を得て、町の文化活動の一つとしてスタートした歴史ある会です。その後、杖道の稽古も加わり、現在ではふじみ野市周辺地域において最大の会員数を有する古武道を学べる団体となりました。名称は硬そうですが会員制で運営され、親しみやすい雰囲気のなか、幅広い年齢・職業の方々が「居合道」「杖道」「剣武(舞)」の稽古に励んでいます。また、市の文化祭等に出演するなど、地域に密着した活動も行なっています。居合道は、神刀流居合術と全日本剣道連盟居合が学べます。
館長あいさつ
居合道とは…
昔、武士は腰に大小の刀を差していました。いざ斬り合いとなれば大刀を抜いて立ち合うことになりますが、平素刀は鞘の中に納まっており、刀を携行する時も常に鞘に入れて持ち歩くことになります。居合とは不意の攻撃に遭遇した時、一瞬のうちに抜刀し、敵を征圧する技術のことで、その起源は平安時代までさかのぼると言われています。戦場において、槍先を切り落とされた時、間を措かず腰の太刀を引き抜き反撃する技を、戦国時代に林崎甚助重信が体系化して居合道の元となりました。江戸時代には多くの流派が作られ、その中のいくつかの流派は現在も伝わっています。昭和44年、全日本剣道連盟により7本の居合型が制定されました。その後何度かの改変の後、現在では全剣連居合(制定居合)12本の居合型として日本全国に普及しています。入間神刀館では古流の神刀流と全剣連居合(制定居合)を教えています。
杖道とは…
杖道とは長さ四尺二寸一分(約128cm)、径八分(約24mm)の白樫の棒杖を使用し、太刀(木刀)との組稽古を基本とする武道です。400年ほど前に夢想権之助勝吉により創始されました。槍、薙刀、太刀の三つの武器の長所を総合してあみ出され「突く・払う・打つ」
といった動作をひとつの武器(杖)で行うのが特徴です。太刀と組み合うことや、手足を左右等しく使うバランスのとれた動作で、武術において大切な間や呼吸、躰軸の修得にはもっとも適した武道です。剣道や柔術をやってこられた方はもとより、初心者や女性の方も数多く習われています。入間神刀館では昭和43年に全日本剣道連盟によって制定された「全日本剣道連盟杖道」を教えています。「全日本剣道連盟杖道」は一人で行う基本12本と、二人で攻撃防御の形稽古を行う杖道形12本があります。
剣武道とは…【休止中】
世間一般には「剣舞」と表記されますが、神刀流では武道を基としてできているので、「剣舞」と表記せず「剣武」としています。「剣武道」とは、吟詠に合わせて、詩の内容を舞で表現するものですが、その発祥が武道であるため日本舞踊とは異なり、神刀流では武道として伝わっています。神刀流剣武術(当初は剣武術とされた)は明治23年、当時日本三大剣士と称された開祖日比野雷風先生により創案されました。入間神刀館館長関地一丸は昭和14年、当時文京区白山御殿町にあった神刀館本部道場に入門。二世日比野雷風先生に師事して剣武術と神刀流居合の稽古に精進しました。昭和35年、神刀館総本部より指南役免許および館長名を印可されております。詩吟に合わせて舞う剣武は勇壮にして華麗。年齢や性別に関係なく生涯続けて行えるものです。初心者はもとより、特に詩吟を習われている方には是非合わせてご修練されるのも良いかと思われます。