「手の内」に宿る極意

 

手元に凝縮される武道の真髄

皆さん、こんにちは。神刀流入間神刀館です。

今回ご紹介するのは、私たちが日々追求する武道の肝要かつ繊細、そして奥深い技術の一つ、「手の内(てのうち)」です。

これは、習い始めの入口であり、その後もずっと工夫と研鑽を求められ続ける、まさに終わりなき命題とも言える技術です。刀(居合道)や杖(杖道)を握るその一瞬の形には、力の伝達、身体との連携、そして心の状態まですべてが凝縮されています。私たちの流派が大切にする「手の内」は、単なる握り方ではなく、道具を体の一部のように活かすための技術そのものです。


一瞬に宿る「遊び」と「絞め」

良い「手の内」は、ただ力を込めているわけではありません。

私たちは、必要な瞬間以外は無駄な力を抜き、柔軟な操作を可能にする「遊び」を持たせます。そして、斬る、突くといった技を放つその瞬間に、柄の特定の部分を効果的に「絞め」込み、力を爆発させます。

この「緩み」と「締まり」の繊細なバランスこそが、技の精度、速さ、そして威力すべてを左右します。写真を通じて、稽古に臨む私たちの手元に宿るその緊張感と集中力を感じ取っていただければ幸いです。



修行の成果が宿る一瞬の手元



道具と心身を繋ぐ「手の内」の探求




無駄な力を排し、集中を高める



この一振りに全力を込めて




繊細な感覚が技を生む

尽きることのない探求の道

私たちの稽古は、この「手の内」の感覚を深める旅でもあります。

写真に映し出された一瞬の形は、到達点ではなく、あくまで通過点です。この技術は、生涯をかけて追い求めても、なお深みを増していく「尽きない追求をしてゆくもの」です。

神刀流入間神刀館では、この奥深い武道の核心に、皆さんと共に触れていくことを願っています。


神刀流入間神刀館では、いつでも見学・体験を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。

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