「居」と「合」の集約 ― 居合の思想と「鞘の内」

刀を抜く・切る。剣術と違い、居合は双方をひとつに集約させているのが特徴の武道なんです。その後、とどめの運剣(剣さばき)へと至ります。

「居」は、心の居所・どんな状況にも動じない心のあり方。 「合」は、すべての変に応じて勝を得る技法。

などといわれ、抜き出す「第一刀」が重んじられる所以でもあります。そして、

  • 刀を抜く前の心の落ち着き

  • 刀を抜く技法を重んじ

  • 変に応ずる仕方

これらを繰り返し体に刻むのが、練習の要点かと思います。

居合は戦国の世でなく「平和な」江戸時代に進化したことから、その技法から得られる考え方や姿勢が、より日常・平生の場面での心構えや用心にも役立つような、ほかの武道にはない意義のあるものと捉えられています。

抜く前に敵を制する。 ムダな戦いを避ける。

「鞘の内」は、広く知られた居合の思想です。

(今回は少し硬い内容となりましたが、関連するエピソードはまた別の機会に綴りたいと思います。)

コメント