いにしえの武士も同じ?―刀袋の嗜みと、持ち運びの作法―
今回は、愛刀を包み、共に移動する「刀袋」とその周辺の嗜みについてお話しします。
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刀を納める袋は、いわば刀の「お召し物」です。 落ち着いた色合いを選ぶ方もいれば、パッと目を引く粋な柄を選ぶ方もいます。さらに、袋を縛る紐の結び方や、そこにあしらわれた根付などのアクセサリーに目を向けると、持ち主の個性が色濃く表れていて興味が尽きません。
ふと、「江戸時代の武士たちも、稽古の帰り道に『その刀袋、いい柄だね』なんて言葉を交わしていたのではないか」と、いにしえの光景に想いを馳せることがあります。
道具へのこだわりに関連して、一点大切な「作法」があります。 私たちは、真剣や居合刀はもちろんのこと、木刀であっても必ず「木刀袋」に収めて持ち運びます。
これは道具を大切にするためだけでなく、法(銃刀法や軽犯罪法)に抵触しないための重要なルールです。剥き出しのまま公共の場へ持ち出すことは、周囲に不安を与えかねません。
「袋に収める」という行為は、社会への配慮であり、武道を志す者としての礼節でもあります。
お気に入りの刀袋に愛刀を収め、背筋を伸ばして道場へ向かう。 そんな一つひとつの所作も含めて、私たちは武道を楽しんでいきたいと考えています。
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